朝9時に出発してこれで全国を回れると喜んでいました。
「今度は上り坂を登れるが、長い上り坂は体がきつくて、
これでは全国を回れない」と、作業場に戻りました。
当初のリヤカーのタイヤはチューブレスだったので
重いのではないかと提案して、空気入りのタイヤに変えました。
それで試しに上り坂下り坂を試したところ上り坂はやはり変わらず
平坦は楽に引けるようになり、
問題は下り坂は重さがあるので リヤカーに押されて止めきれないので
上に持ち上げて 後ろの下に飛び出している鉄の部分をこすってスビードを止めていました。
リヤカー自体は本来ブレーキは、ついていないので
木村さんが自転車屋をまわりブレーキを付けてくれるところを
何件まわっても、お断りされていて、もう無理かなと諦めかけていました。
そんな時に私に電話があり「ブレーキは必要なもの。諦めてどうする」と 激励を送りました。
前に木村さんから聞いた話で、木村さんの友達にリヤカー引く人がいて
田舎の工業高校で自転車のブレーキを改造して付けていただいた話を
思い出して祭日の日に、ある工業高校に
全国をリヤカーホームでまわる ためにブレーキを
つけていただけませんか、という内容をFAXしました。
学園祭で先生がおり、その日のうちに、祭日にも関わらず電話がありました。
そこで木村さんの希望を叶えて欲しいとお願いしましたが
工業高校でブレーキを作って事故が起きた場合
私の高校の名前が出るので、お断りされました。
その次の日に工業高校の校長先生から電話があり
前の日に先生から電話あったのを知らないらしく
そこで校長先生にブレーキを付けてくださいと お願いしたところ、
個人の要望には答えられませんと お断りされました。
その話を木村さんに話し必ずやっていただける方が現れると励まし
私も探しておりました。
しばらくして木村さんから電話があり草加の自転車のブレーキ を
作っている会社が引き受けてくれることが決まりました。
そこで木村さんがどうしてリヤカーホームを軽くして欲しいと お願いされました。
そこでリヤカーホームの総重量を計ったところ、なんと190キロありました。
木村さんが190キロから140キロへ減らしたいと提案してきました。
まず現状の材料から45キロ減らす方法が見つかりました。
仕上げ目標近くの重さしました。
そして最初吸気口で風を通るようにしていましたが
夏暑いので小さな窓と面格子と網と明かりの入る窓を付け 完成しました。
そこで上り坂で時間をかけて引いてみて大丈夫でしたが、
雨の日に引くと外壁の杉の板が水分を吸って、重くなりましたが
シートを掛けることで改善しました。
そして作業場から3回目の出発し草加のブレーキを
作ってくれる会社に向かい、ブレーキが完成しました。
私と木村さんで草加のブレーキの会社へ行き、
私と会社の方で木村さんを見送りました。
全国を回る出発点でした。