珪藻土や漆喰の壁・無垢の杉やヒノキのフローリング。自然素材リフォーム『小池工務店』(杉並区高円寺)

珪藻土・無垢杉の無添加住宅リフォーム!熟練大工と左官職人による自然素材を使ったこだわりの家作り

Q. 漆喰と珪藻土はどう違うのですか?

Ans. 漆喰は、日本では古くから左官材に使われてきた伝統的な建築素材です。消石灰が主原料で、吸着した物質を化学分解する能力があり、珪藻土や砂壁とは違って、ツルっとした肌触りのよい仕上がりが特長です。

一方、珪藻土は、空気中の物質を吸着分解する抜群の吸放出能力をその最大の特長。その他に、脱臭効果・耐火効果・断熱効果など、種々の効果のある優れた素材です。

①意匠性

珪藻土は、原料の関係で、漆喰のような「ツルッ」とした仕上りにはなりません。いわゆる「ゆず肌」と呼ばれる表情になります。これは、「仕上げパターン」の話ではなく、表面のザラザラ感の話です。漆喰は、原料の粒子が細かいので、ツルツルというか、テカテカした感じになります。

②色

漆喰調の塗り壁なら、色んな色もあると思いますが、天然由来の着色料で、カラフルな漆喰を期待するのは、難しいと言えます。

漆喰は白が基本ですが、白といっても純白ではなく、乳白色です。珪藻土は、色んな色がありますが、これも原料特性により純白は難しいのです。

したがって、漆喰なら白。珪藻土は、カラーバリエーションが選べると考えるといいと思います。

③調湿性

塗り壁に一番に期待されるのは、調湿性能だと思いますが、これは断然、珪藻土に軍配が上がります。

漆喰は調湿性能が高いという印象を持っている方もいらっしゃいますが、それは下地が土壁だった昔の話。今は、下地を石膏ボードで作り、その上に、仕上げ材として、漆喰や珪藻土を1〜2mmの厚さでしか塗らないので、性能を決定するのは、この1〜2mmの表面に塗られた素材の性能次第。

ですから、現代の家では、漆喰に調湿性能を期待しすぎてはいけないのです。

④防カビ性

漆喰の原料となる消石灰は、強アルカリです。

目に入ると失明すると言われ、素人施工は危険ですが、なにより、その特徴の一つである「強アルカリ」という性質も、施工後から年々中性に近づき、4〜5年も経つと、防カビや抗菌の効果はなくなります。

つまり、防カビ性能に関しては、当初は漆喰に軍配が上がり、その後は、あまり変わらないということになるのです。

⑤メンテナンス

一般的な話になりますが、表面の硬さとか仕上りから言うと、珪藻土よりも、漆喰の方がボロボロしないと思いますので、洋服を掛けても白くなりにくく、お掃除も簡単といえると思います。